アジアリーグアイスホッケー 感染症対策ガイドライン
【序章 はじめに】
- 1.目的および前提
- 1)本ガイドラインの目的
- 本ガイドラインは、アジアリーグ(以下、リーグ)に関与する選手、チームスタッフ、審判、ゲームオフィシャルや大会役員、運営関係者、メディア、スポンサーそして観客の感染リスクを極力抑えることを最大の目的とする。
- 2)前提
- 本ガイドラインは日本国政府・自治体など方針に則り定めており、その方針に変更があった場合は速やかに本ガイドラインを修正する。
- 海外で開催する試合については、当該国の法制度や関係部門の指導・指針を遵守するとともに、それに基づいて本ガイドラインを適宜部分的に読み替えて適用する。ただし、本ガイドラインに対して制限を緩和して適用する場合には、当該国外からの入国チームおよび関係者の感染リスクを著しく増大させないよう配慮する義務を負う。
【第1章 試合開催へのアプローチ】
- 2.全ての関係者が日常留意すべき項目(以下、リーグの「感染症対応の基本」とする)
- 1)体調管理を徹底し、以下の場合は責任と勇気をもって外出を控える。
- 発熱、咳、のどの痛み、だるさ、味覚嗅覚異常が認められる場合。
- 濃厚接触者。
- 2)握手、抱擁などの接触を避ける。
- 3)人混みを避け、社会的距離をとる。
- 4)不織布マスクを着用し、手洗い・手指消毒の徹底をする。
- 3.チーム、スタッフ、審判の感染拡大回避の取り組み
- 1)リーグ開催にあたり全チーム、スタッフ及び審判団、事務局については日常より上記の「感染症対応の基本」を遵守すると共に日々の健康管理を義務付けるものとする。
- 2)日々の健康管理、行動記録は各チーム漏れなく記録・保管し、万が一必要となった場合はすぐに提示できるよう各チーム感染防止担当者が必ず準備しておくこととする。
- 3)万が一感染が疑われる者若しくは陽性者が発生した場合においては別に定める連絡体制、試合中止の判断に則り迅速に判断し、感染拡大防止に努める。
- 4)PCR検査・抗原検査の実施の有無、方法等詳細については、開催判断フロー(別紙)において方針を定める。
- 5)発熱、咳、のどの痛み、だるさ、味覚嗅覚異常が認められた場合、PCR検査または抗原定性検査を実施する。
- 6)試合のエントリーに際しては、体調不良の者、陽性判定者および濃厚接触認定者は試合にエントリーすることはできない。
- 7)本件に関する広報は『第5章 EAP』基準に従う。
- 4.チーム・審判員の移動
- 1)政府により都道府県を跨ぐ移動が制限されていないことを前提とする。
- 2)航空機、新幹線は換気の良い安全な空間であることから、その使用を認めるが、必ず不織布マスクを着用する。
- 3)バス移動に関しては以下の点を遵守する。
- 感染予防対策、対応をしている運行会社を利用する。
- 移動中、チームおよび関係者は必ず不織布マスクを着用し、密を避けるべく隣り合う座席には極力着席しない。
- 最大乗車人数を定員の2分の1までとし、必要な場合は2台に分乗する事が望ましいが、難しい場合は不織布マスク着用、換気等の感染防止対策をとること。
- 可能な限り窓を開け換気を行う(1時間に3回以上推奨)。
- 4)空港、新幹線駅から宿泊施設へは在来線の使用は極力避け、専用バスもしくはタクシーにて移動する事が望ましい。
- 5)宿泊施設からアリーナへの移動は専用バスを使用することが望ましい。なおホームチーム選手、関係者、審判員は自家用車の利用が認められる。その際選手は必ずチームの事前了解を得ること。
- 5.チーム・審判員の宿泊
- 1)宿泊施設の選定
- 感染防止対策のとられた宿泊施設に宿泊する。
- 2)宿泊施設従業員、他の宿泊客との接触を極力減らすことを心掛ける。
- 3)宿泊施設内での行動
- 選手、審判員は原則、一人一部屋とすることが望ましいが、宿泊施設の規模等により困難である場合には複数人部屋も可とする。ただし、十分な感染防止を行うこと。
- 手指消毒液を食事会場、ミーティングルーム、マッサージルームに設置。選手は施設内移動時には必ず手指消毒を励行する。
- 一般客と接する機会がある場所(大浴場、フィットネスルーム、バー等)へは極力立ち入らない。
- ホテルの浴室は個室のものを使用する。個室に浴室がない場合の浴場の利用にあたっては、チームの専用時間の設定、十分な換気、最小限の会話、短時間利用等の工夫をする。
- 4)マッサージルームの運用
- マッサージルームでの密を避ける。
- 換気を徹底し選手、トレーナーは不織布マスク、手指消毒を徹底する。
- 5)食事・ミーティング
- なるべく専用の会場を確保し席の間隔を極力空ける。間隔の確保が難しい場合はグループ分けし時間をずらす等の対応をとる。
- 食事中は会話を厳禁とし、会話をする際には不織布マスクを着用する。食事時間も長くならないように考慮する。
- 食事はビュッフェスタイルを極力避ける。
- 外⾷の際は極力短時間で済ませ、4⼈以上がテーブルを一緒にしない。
- 対面ミーティングを実施する場合は、部屋の換気に留意する。監督・コーチ、選⼿が社会的距離をとって着席するようにする。
- 6.アリーナの準備(ホームチームもしくは運営団体)
- 1)接触を最小化する準備
- ゲームオフィシャル、大会役員、運営関係者の数を必要な限度の人数に制限する。特にチームに接触できる人数を最小化する。
- ⇒選手家族・関係者、チームサプライヤー等は観客として入場頂く
- ⇒日ア連関係者、スポンサー(VIP)も原則、選手、スタッフと接することはできない
- ⇒ゲームスーパーバイザー、レフリースーパーバイザーは「運営関係者」として扱う
- ゲームオフィシャル、大会役員、運営関係者の数を必要な限度の人数に制限する。特にチームに接触できる人数を最小化する。
- 2)活動エリア、導線の確定
- 活動エリアを定めることで感染者発生時の接触者を限定することができる為可能な限り導線を分ける事が望ましい。
- 競技エリア(選手、チームスタッフ、審判員の活動エリア)
- =選手入場口、更衣室への導線、更衣室、リンクへの導線、リンクおよびフェンス外周
- オフィシャルエリア(ゲームオフィシャル、大会役員)
- =オフィシャル関連諸室、大会役員控え室、各担当場所とその導線
- 運営エリア(運営関係者、メディア)
- =運営関連諸室、記者室、記者席・放送席・カメラ設置場所周辺のスタンドとその導線
- ファンエリア(観戦者、売店スタッフ)
- =アリーナ敷地内からスタンドへの導線、スタンドおよびその周辺(売店エリア)
- 3)感染防止担当者の任命
- 試合運営者は専任の「感染防止担当者」を任命する。感染防止担当者は、原則としてホームチームから1名を任命する。ゲームスーパーバイザーも、試合の責任者として、感染防止担当者と協力してこの任にあたる。
- 感染防止担当者は、開催都道県保健所との連絡を密に行い、開催エリアでの感染状況等を把握し試合開催時、アリーナ内の衛生管理責任を負う。
- 密閉が発生しやすい環境であるアリーナにおいては、会場内のCO2濃度の確認などを行い、施設設備及び試合運営上可能であれば常に換気扇を稼働させ密閉を防ぐとともに、各部屋において密集が発生しないよう人員配置に気を配る。
- 効果が期待できるサーキュレーターをベンチ付近の適切な位置に設置し、競技中使用する。また、ピリオド間・ピリオド中を問わず、会場の性質に応じて、大規模な換気を可能とする手段を講ずることとする(換気方法については、リンク毎の特性上、一律での対策を掲示しないが、コロナ感染症対策の一環として最大限換気ができる環境を求め、ホームチームと開催連盟で協議し実施する)。
【第2章 試合の開催(事前および当日の準備)】
- 7.アリーナの設営
- 1)設営参加者全員は「感染症対応の基本」を遵守する。
- 2)感染防止担当者は会場設営開始から撤収に至るまで、感染防止の観点から作業が適切に行われているか、各会場におけるガイドライン、手順に則っているか確認、指導を行う。
- 3)試合開催日のみならず前日等、試合日以外に設営作業が行われる場合も以下の点に留意する。
- 参加者の名簿作成と入退場の管理の徹底。感染者が出た場合、直ちに連絡が取れるよう各自の連絡先を必ず確認しておく。
- 作業開始前の検温。37.5度以上の場合は作業に参加させない。
- 全員が利用可能な場所に手指消毒液を設置し、こまめに消毒を行う。
- 8.アリーナ開場前の準備(衛生管理)
- 使用する全ての部屋に消毒液を設置する。また、ドアは、通気性を確保するため、会場使⽤及び試合運営上可能な限り開放状態に保つ。
- トイレ内においては 0.05% 次亜塩素酸ナトリウムあるいは 60%以上のアルコールを用いてドアノブをはじめ複数の者が接触すると思われる場所をこまめに消毒する。また個室には便座クリーナー等を設置し、利用者には毎回の使用を呼びかけるとともに手拭き用のペーパータオル、ポンプ型石鹸液も予め設置する。ハンドドライヤーが設置されている場合は、貼り紙による告知を行うなど使用禁止措置をとる。
- 感染(疑い)者発生に備え、隔離できる場所(部屋もしくは四方を幕で覆える場所)を事前に定め、担当者(不織布マスク、衛生手袋、防護服着用)を指名しておく。
- オフィシャルボックス等の上部の仕切りは安全が担保でき外せる構造のものは外しておく。またボックス内の在室人数も最小限に留める工夫をする(例:アナウンサー、タイムキーパー、ペナルティタイムキーパーのみとする等)。
- オフィスボックスに審判員の伝達口が開けられている場合は、飛沫を防ぐ工夫を施す。
- 9.アリーナ入退場時の対応
- 1)チーム・審判員・オフィシャル・運営関係者の入退場について
- 競技エリア(選手、審判員等)の入場導線は他の導線と接触しないよう設定する。
- 当日入場予定者のリストを厳格に作成する。リスト記載者以外の入場は原則として認めない。
- アリーナ施設内への入場口は各々1か所として関係者以外の入場を排除する。
- 入場者の体温測定およびチェックシートへの(体温、体調不良、連絡先等)への記入管理を行う(スムーズな入場の為、チームのチェックリストは事前準備でも可)。
- ⇒体温37.5度以上、体調不良等が確認できた場合は入場をお断りする
- 入場口に手指消毒液を設置し、必ず消毒を行う。
- 2)観客の入退場について
- 待機列が密にならず且つ、入場者一人一人対処できる適正な入場口数にて対応する。
- ⇒間隔を空ける呼びかけ、待機位置の指定、座席ブロック毎の入場時間設定、開場時間の前倒し等、アリーナの事情に合わせ待機列が密にならないよう対策を講じる。
- 入場者の体温測定を行い37.5度以上の場合は入場をお断りする。また入場をお断りした人の連絡先を把握しておく。
- 入場口のスタッフは入場者と接触しないよう注意する。
- ⇒手荷物検査が必要な場合は入場者自ら荷物を開いてもらう。
- ⇒飲料持ち込み可能な場合、入場者持参の飲料(持込禁止となる缶飲料等)は自らカップに移し替えてもらう。
- ⇒非接触型チケットの利用を推奨し、実券の場合は入場者自ら半券をもぎってもらう。
- なお感染者発生に備え半券には氏名・連絡先(携帯番号等)の記入を依頼する
- ⇒配布物は入場口スタッフが一人一人、手に接触しないよう配布する。不特定多数の入場者が触れられるように配布物を置くことは禁止する。
- 退場時は退場口をフルオープンとするとともに、場内アナウンスの指示により密を避けるべく事前に定めたエリア毎に最寄りの出口から時差退場を行う。
- 10.場内売店、イベント実施等の留意点
- 食物、酒類の販売は、開催地の⾏政の指⽰に従い⾏う。
- 競技場内での飲料については、マスクを外す時間を最⼩限の時間に限ること、および飲⾷をしながらの会話は控えることを周知する。
- 物販は、売店カウンターに感染予防策を講じ、購⼊希望者が密にならないよう誘導するための⼈員を配置することを必要とする。
- 販売員は必ず不織布マスク、手袋を着用、また手指消毒液を設置する。金銭のやり取りは必ずトレーを介して行う。
- リンク上でのイベントは開催可能だが最小限の人数で行い、観客の参加は感染対策を⼗分に⾏うこと。またアリーナ⼊場⼝付近、スタンドの周辺を使⽤するイベントは、密にならない形態に限り可とする。
- 喫煙スペースは密を避けられない状況と判断される場合、設置しないことを推奨する。
【第3章 試合の開催(関係者への対応)】
- 11.チーム、審判員、オフィシャルへの対応
- 1)アリーナへのアクセス
- 両チームは原則、専用バスを利用して決められた時刻までにアリーナに到着すること。但しホームチーム選手およびスタッフは事前にチームの承認を得て自家用車での来場が許可される。ホテルの自室(もしくは自宅)を出る時から必ず不織布マスクを着用する(バス利用に関しては『第1章 4.チーム・審判員の移動』に定められた規定を遵守する)。
- 審判員は各自、タクシーもしくは自家用車を利用し必ず不織布マスクを着用して来場する。
- オフィシャルは各自、感染防止に留意しつつ来場する(タクシー、自家用車の利用を推奨する)。アリーナ到着時以降、必ず不織布マスクを着用する。
- 2)試合当日の健康管理
- 当日、アリーナに入場する(試合エントリーを済ませた)選手、スタッフ、審判員およびオフィシャルはホテル(もしくは自宅)出発前に必ず検温を済ませる。
- 37.5度以上の者がいた場合は、以下の対応を行う。
- a. ホテル(もしくは自宅)から外出せず、アリーナには決して来場しない。
- b. チームドクターに至急連絡し、チームドクターから各チームコロナ対策責任者に状況報告を行う。
- c. 各チームコロナ対策責任者はゲームスーパーバイザーに状況報告を行う。
- d.感染の疑いがある場合、チームドクターの指示のもと隔離、検査等適切な処置を行う。感染の疑いが無いもしくは症状が無い場合も適切に経過観察を行う。
- 以降の広報対応等は『第5章 EAPについて』参照。
- 3)更衣室の使用
- 更衣室内では社会的距離を確保するよう、各選手が使用する個々のロッカーを指定する。更衣室として使用できる部屋が複数ある場合は追加して使用することも推奨される。またそのような状況になく、社会的距離を確保することが難しい場合は時間をずらして使用する等工夫する。
- 更衣室内では不織布マスクを着用し、滞在時間を最小化するよう努める。
- 更衣室内で使用するタオル、飲料ボトルは共有せず選手個々に準備する。
- シャワールームの利用は感染症対策(密接・密集を避ける。清掃・消毒の徹底。換気を十分にする)を徹底する。対策が不十分の場合は、自宅や宿泊施設に戻ってからの利用とする。
- 4)治療、マッサージ
- トレーナーは使用器具の消毒を行い、不織布マスク手指消毒の励行など十分な予防策を講じる。
- 選手は必ず不織布マスクを着用し、順番待ちで密が発生しないよう工夫する。
- 12.観客への対応
- 1)事前に観客に告知されるべき事項(チケット購入時に周知徹底されることが望ましい)
- 以下に該当する場合には来場を見合わせること。
- a. 体調不良時(発熱、咳、のどの痛み、だるさ、味覚臭覚の異常がある)。
- b. 濃厚接触者。
- 入場口で検温を実施し、37.5 度以上の場合は入場をお断りすること。(入場を断った場合はチームにて入場料金返金等の対応を行う)
- 入場口での待機中およびアリーナ内での不織布マスク着用の厳守(不織布マスクは各自持参)。
- 入場口、売店等待機列が発生する場合の社会的距離の確保
- 座席は、行政の通達・指示等に従って設置し、観戦時の移動はしないこと。
- スタンドに飛び込んだパックには触れないこと。
- 退場時には退場口の混雑緩和の為、エリア毎の時差退場を実施すること。
- (上記各事項についてはアリーナ内においても逐次、場内放送およびスタッフの巡回にて周知徹底、注意喚起を行う)
- 会場内飲⾷上の注意点の周知徹底。
- 以下に該当する場合には来場を見合わせること。
- 2)応援のスタイルについて
- ①禁止行為:次の行為を禁止する。
- ⼈と接触する応援
- ②声出し応援
- 国のガイドライン、アリーナ所在地自治体や関連スポーツ団体の指針を参考にし、各試合での収容率などに基づき、ホームチームがその都度判断し、「可能な応援」あるいは「禁止する応援」を観客に周知する。
- 3)観戦日以降に観客から感染者、濃厚接触者が発生した場合の対応については、各地の接触アプリの利用も推奨する。なお、当日の体調不良者については「入場拒否」にて対応する。
- 13.報道、放送関係者への対応
- 1)報道関係者の試合取材について
- 常時不織布マスクを着用する。
- 取材者とその家族・同居者が、直近10日間にコロナ感染症の疑い症状(発熱、咳、喉の痛み、だるさ、味覚嗅覚の異常)を起こしていないことを、宣誓する。
- 取材は3分以内とする。
- 報道関係者は「感染症対応の基本」を遵守する。
- チームは、各アリーナの状況により報道関係者の人数制限等がある場合は事前にリーグを通じて通知する。
- 報道、雑誌各社(およびフリーランス記者)が取材を希望する場合は制限内での取材とする。
- チームは、取材可能エリアが限定される場合は、入場受付時に明示する。記者席を設ける場合は座席間の間隔をとり指定されることが望ましい。
- 報道関係者は受付にて検温を行い、体温37.5度以上の場合、体調に異常がある場合は取材をお断りする。また、感染者発生に備え受付の際は氏名、緊急連絡先を明記することとする。
- 申請者は、チームにて定められた導線にて速やかに記者席へ移動する。なお、アリーナ内に記者室も用意される場合もあるが、密を避けるため基本的に記者席を利用する。
- 写真撮影を行う場合は、チームにて定められた撮影場所からの撮影のみ許可される。
- 試合終了後の勝利チーム監督記者会見および選手取材(原則チーム指名者1名)は、記者室からWEBでの実施が望ましい。やむを得ずWEBでの実施に対応できない場合は、密にならないよう距離を保つ等の感染予防対策を講じたうえで短時間での実施とする。
- 申請者は、試合終了後速やかに(遅くとも1時間以内に)アリーナから退出する。
- 2)放送関係者の試合中継体制について
- 試合中継は、リーグもしくはチームと契約を締結した中継局のみに許可される。
- 中継局は、事前に中継体制(人数、カメラ台数等)につきチームに申請を行い、カメラ、放送ブース等設置場所を決定する。なお選手エリア(リンク周辺)へのカメラ設置は1か所のみカメラを固定することを条件に許可される。中継局は出来る限り少人数で中継を行うことに努める。
- 中継は、原則、事前に指定された場所からのみ行われ、特にハンディカメラで移動しての選手、観客等の撮影は自粛する。
- 中継スタッフは、報道受付にてシートの提出および検温を行い、体温 37.5 度以上の場合は入場が許可されない。よって中継局は事前に自ら各自の検温を済ませ健康状態を把握しておくことが推奨される。中継スタッフは全員不織布マスクを着用する。
- 試合終了後、勝利チームの選手1名へのインタビューのみ短時間許可され、カメラマン、インタビュアーは選手と2メートル以上の距離を確保する。試合前およびピリオド間 のインタビューは認められない。
- 試合終了後、速やかに中継機材の撤去を行う。
【第4章 競技運営(試合に関する事項)】
- 14.試合準備
- 1)競技設備、スタッフの準備
- ウオーミングアップ開始前までに可能であればフェンス(内側)、ゴール、パックの消毒を行う。
- オフィシャルは最低限の人数とし、控室では密集、密接を避け、各自アリーナ内では試合前、試合中を問わず常に不織布マスクを着用する。
- 2)ウオーミングアップ
- 両チーム更衣室から至近かつ関係者および観客導線と交わることがない場所にウオーミングアップスペースを設定する。
- ウオーミングアップにあたりスペースの利用者を制限、もしくは時間制として密接な状況にならないようにする。
- ウオーミングアップでは、監督、コーチ、スタッフは不織布マスクを着用する。
- 審判員のウオーミングアップ時は、極⼒不織布マスクを着⽤する。
- 審判員は、ウオーミングアップにあたっては密にならないよう留意しつつ更衣室およびその周辺で、選手、関係者と接することがないように行う。
- リンクでのウオーミングアップ中も出来る限り選手間の間隔をとる。また指示を確認する等で円陣を組む、および声出しをすることは禁止する。
- 3)選手・チームスタッフウォーミングアップ全般的注意事項
- ①人と人の接触を減らす。チーム全体ではなく、グループ単位で行う。
(グループを記録に残す) - ②共通のモノを通じた接触を減らしこまめに消毒する。(タオル・ウオータボトル・防具・スティックなど)
- ③全員が感染防止マナーを守る。
- 社会的距離(できるだけ2m、最低1m)
- 咳エチケット(不織布マスク着用を含む)
- 手洗い、手指消毒(70-80%アルコール)
- 不用意に自分の顔、とくに目・鼻・口などの粘膜に触れない
- 握手、ハイタッチ、抱擁など物理的な接触は禁止
- 唾吐きや不要な会話、大声を避ける
- 控室、トイレなどのドアノブはこまめに消毒する
- ①人と人の接触を減らす。チーム全体ではなく、グループ単位で行う。
- 4)自動車利用者は、可能な限り着替えは自宅や宿泊施設で済ませ来場する。
- 15.入場、試合開始
- 1)試合開始直前
- ①審判員からの注意は試合前に行う。
- ビデオミーティングで済ませることを推奨する。
- 実施する場合は屋外で、短時間で実施。不織布マスクを着用。社会的距離(できるだけ2m、最低1m)をとる。手指消毒など標準予防策をとる。
- ホームチームを決める必要のある場合も事前に決めておく。
- ①審判員からの注意は試合前に行う。
- 2)選手入場
- 入場前の待機中、審判員からのチェックを受ける間は出来る限り 1 人分以上の間隔を空けるよう留意する。
- 選手はブルーラインの整列は社会的距離(最低1m)をとる。
- 両チームのペナント交換等は行わず、挨拶はその場で手を挙げることで代行する
- 両チーム代表の審判への挨拶は距離を保ち握手は行わない。
- その他、試合開始直前のファンサービスのイベント、セレモニーは⼗分な感染症対策を講じた上で⾏う。
- 試合開始前にベンチおよびリンク上で密集した円陣は組まない。
- GKのウオータボトル等は、自分で設置、移動することに心がける。
- 3)チームベンチについて
- 選手は出来る限り間隔を空け、選手同士が接しないようにする。
- ベンチ内での唾吐きは禁止、また飲料ボトルは各自専用のボトルを使用する。
- ベンチでは、出来る限り選手は声を出しての指示・応援、不要な会話、またリンクへ体を乗り出す行為は慎む。
- 監督、コーチ、スタッフはベンチ内では不織布マスク着用を推奨する。
- ベンチ内に非接触型手指消毒を設置する。
- 16.試合中
- 1)ベンチ内は社会的距離を意識し、向かい合わないなど工夫する。
- 2)選手以外のスタッフは不織布マスク・手指消毒など標準予防策をとること。
- 3)選手・スタッフは、ベンチ内では飛沫感染防止のため、大声を出さない。「大声を出すことによる飛沫飛散」は絶対に避けるべきとの見地からも、審判への異議、抗議は必要以上に行わない。
- 4)唾・水吐き
- 唾吐きやいったん口に含んだ水などを吐きだす行為は禁止する。
- 5)タオル、飲水ボトル等を共用しない。(個人の物は、個人で運ぶ=スティックなど)
- 6)ベンチ内の選手は交代選手・ドアマンを除き着席すること。
- 7)スコアキーパーズベンチは出来る限り人数を減らし間隔を空ける。また、全員必ず不織布マスクを着用する。
- 8)ペナルティボックス(PB)
- PB アテンダントは必ず不織布マスクを着用する。
- アテンダントは選手がボックスに入る際に PB に入り、扉を開けゲームがスタートしたら PB から出て待機する。
- ペナルティタイムが切れる 10 秒前に再度入室し扉の開閉作業を行う。
- 得点後の選手退室時の扉の開放は、選手が自ら行い退出する(扉を閉める作業はアテンダントが行う)。
- 9)ゴールセレブレーション
- 2人もしくは複数人が集まっての抱擁は行わない。グラブでのエアタッチを推奨する。
- 10)ピリオド間
- リンク整備は通常通り行う。整備員は必ず不織布マスクを着用する。
- リンク整備中の時間を利用し可能であれば、フェンス、ゴール、パックの消毒を行う。
- 審判はピリオド間に手指消毒を実施する。
- 17.休憩時【選手、チームスタッフ、大会役員、競技役員】
- 1)控室内でも社会的距離(できるだけ2m、最低1m)を確保し、人数制限があるところは、それを守る。
- 空いている部屋があれば追加の控室として利用できるよう割り当てる。
- 空きの部屋もなく社会的距離を確保できない場合には、ベンチ裏や観客席等も視野に工夫する。(控室以外で着替える必要がある場合、監督スタッフは、その選手が他チームと接することが無いよう、特段の配慮を行う)。
- 2)選手及びスタッフは不織布マスク・手指消毒など標準予防策をとること。
- 3)選手への指示は飛沫感染を意識して短時間に、大声を出さないなど工夫する。
- 4)控室の滞在時間を、できるだけ減らす。
- 5)控室使用中は、ドアや窓を開けたままにし、扇風機やサーキュレーターを用いて換気に心がける。控室を離れる際、施錠を忘れずに行う。
- 6)控室での注意事項
- 非接触型手指消毒を設置する。
- 換気扇は常に回す。
- サーキュレーターの設置。
- 室内トイレにハンドソープ、ペーパータオル設置。
- 密閉を避け、換気に配慮する。
- 18.試合終了後
- 1)挨拶等
- 手はブルーライン上に社会的距離(最低1m)をとって整列しお互いの挨拶はその場で行う(整列した形での一人一人への握手は行わない)。
- 審判への挨拶についても距離を保ち握手は行わない。
- 観客への挨拶後は速やかに更衣室へ戻る(観客の早期退場を促す目的)。試合終了後、両チーム分かれてオフィシャルボックスに向かって整列する。
- 2)ベンチに戻った選手から、不織布マスク着用のうえ所定の場所で、帰る準備を短時間で済ませる。
- 3)シャワールームの利用は感染症対策(密接・密集を避ける。清掃・消毒の徹底。換気を十分にする)を徹底する。
- 4)自動車利用者は、可能な限り着替えは自宅や宿泊施設で行い、選手控室(更衣室)では行わない。
- 5)自宅や宿泊施設に戻ったらヘルメットやグラブ、スティック、スケート靴など他人の飛沫がつきやすい用具の消毒、ジャージやストッキングなどの洗濯を行う。
- 6)ドーピングコントロール
- (※別途、規程を参考に検討する)
- 7)記者会見
- 感染予防対策を講じたうえで各会場のガイドラインに従い短時間での実施とする。
- 試合終了直後のいわゆるヒーローインタビューが必要な場合は中継局による1名のみ許可される。
【第5章 EAP(試合開催における緊急対応、広報対応)について】
- 19.本章の位置づけ
- 本章は、選手、監督・コーチ・スタッフ、社員等全てのチーム関係者(以下、関係者)を対象とし、公式リーグ戦開催2週間前から開催期間中の感染者への対応および広報対応につき定めるものである。
(※審判員への対応については日ア連審判委員会が制定する「2021-2022 レフェリー、ラインズパーソンに対する新型コロナウイルス感染予防ガイドライン」も併せて遵守する。また感染者およびその家族等およびチームの対処法などは、ガイドラインが必要と判断される場合、医療専門家のアドバイスのもと別途作成する)
- 20.関係者が陽性判定を受けた場合の対応
- 関係者がPCR検査にて陽性と判定された場合の広報対応については、以下のとおりとする。関係者が抗原検査において試合前日18:00迄・1カード試合終了時に、陽性と判断された場合は、当該チームとリーグ責任者が直ちに協議することとする。
- 1)チーム責任者は、陽性反応を受けた場合、地元保健所と公表の可否も含め協議のうえ、その内容をリーグ責任者および日ア連責任者に報告したうえで、メディア向け広報発表を行う。なお、チームは、必要に応じて、チームのステークホルダーにも連絡を行う。
- 2)チームの発表項目は以下の通りとする。
- a. 関係者のチーム内属性(選手、スタッフ等。氏名の公表は不要)
- b. 経過および症状
- 発症日とその時点の症状
- 受信医療機関名と医療機関の所見~PCR検査日・判定確定日
- 現在の隔離状況(自宅、指定ホテル、病院)と病状
- 感染2日前(無症状の場合は、陽性判定日の2日前)~発表⽇までの本⼈の⾏動履歴、感染経路等判明している事実
- 周囲のチーム関係者の状況(有症状者の有無、濃厚接触者の有無)、隔離等の取り扱い
- c. チームの対処方針
- チームの活動状況(練習停⽌等)、今後のスケジュール、感染拡⼤防⽌の取組
- 3)リーグの発表項目は以下の通りとする。
- チームからの発表内容を再度メディア向けに広報発表を行うとともに(配信先が違う可能性があるため)、発表内容を日ア連責任者(※及びリーグステイクホルダー)に報告する。
- リーグに与える影響(次試合開催の有無等)および今後の対応方針。
- リーグが実践する感染拡大防止の取組。
- 4)日ア連は、必要がある場合には、以下に従った発表を行う。
- リーグ発表を受けての日ア連各競技(例:日本代表の試合、全日本選手権)への影響および今後の対応方針。
(特にアンダーカテゴリー含む日本代表選手、代表活動への影響の有無および対応。代表監督のコメントなど)
- リーグ発表を受けての日ア連各競技(例:日本代表の試合、全日本選手権)への影響および今後の対応方針。
【制改定履歴】
本ガイドラインの制定日:2020年10月1日
改正:2021年8月11日
改正:2021年9月10日
改正:2022年2月16日
改正:2022年8月30日